霊能者秘密手記 私が手掛けた心霊事件 生き霊の怨念が関係した鑑定エピソード ① - 愛と霊の世界

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霊能者秘密手記 私が手掛けた心霊事件 生き霊怨念が関係した鑑定エピソード ①

霊能者秘密手記 私が手掛けた心霊事件

愛染に在籍する霊能者たちがこれまで手掛けてきた豊富な鑑定事例の中から、とくに心霊体験や霊障などのミステリアスな要素が強くからんだ相談を選び、その解決までの経緯などをご紹介するコーナーです。

決められたテーマの下に毎回、先生からの短い手記の形式を取り、その内容を順次公開させていただきます。本格的な霊能鑑定ならではの、不思議と恐怖に溢れたエピソードをお楽しみください。

生き霊の怨念が関係した鑑定エピソード ①

恋愛や結婚、あるいは公私に渉る対人関係の中で特定の相手から恨みを買ったり、逆にひどく恨んだりといったことが悩みのきっかけとなるのはよくある話です。しかしそこからさらに問題が泥沼化すると、相手の念が凝って飛来する生き霊の障りが起きることもあり、その被害は健康や仕事、恋愛などの支障として現れたり、場合によっては深刻な心霊現象を引き起こすこともあると言われます。

実際に当鑑定所ではその手のトラブルを抱えてご相談になる方が後を絶ちません。今回はそんな生き霊の被害に関する相談事のエピソードを集めました。

赤い光の球

赤い光の球

今から15年前のお話です。

当時は電話占いの業界にはまだ入っておらず、占い師をマネージメントする会社と契約して、繁華街の占い館に派遣されていました。そこではパーテーションとカーテンで区切られたスペースに一定時間待機し、予約している方や飛び込みで相談に来られる方を相手に鑑定するという毎日でした。

でも当時は今ほど霊能鑑定が一般に浸透しておらず、占いの世界でもキワモノ的な扱いを受けることが多かったんです。それに他の占い師たちはタロットやら占星術や四柱推命やらとバリエーションに富んだメニューが目を惹くのに対して、こちらは霊感一本槍でしたから正直、最初のうちはお客様があまり付いてくれなくて。

それで「何か小道具を持ったらどうか」というお店のアドバイスに従う形で、鑑定用のテーブルに水晶球を置いて「水晶透視霊感師」と自称してみたんです。そうしたらそのアイデアが上手く当たって、客足が徐々に伸びていきました。初めは珍しいモノが好きな人が食いついてくれて、こちらも頑張って色々と的中させましたから評価も上がりました。おかげでリピートして下さるありがたいお客様が増えたのですが、その中に1人だけ苦手な女性がいたんです。

ファッションも外見もふんわりした感じ。でも、プロポーションの美しさは抜群。単なる美人と言うよりも、男性の目を惹くタイプでした。大卒3年目の会社員だと言っていましたから、もし命が無事であれば、今はアラフォーの年代になっているはずなのですが…。

その彼女、初回の鑑定の時には「片想いの相手について見てもらいたい」と言っていました。それでこちらは別に水晶球がなくても普通に霊視はできるわけなのですが、いちおうの決まり事として球面の内部をもっともらしく覗き込んだんです。そうしたらいきなり、透明な球の中心に点滅する赤い光が見えて、思わず「えっ?」と声が漏れました。

さては室内にある何かが映り込んだのかと、向かい側に悟られないようにそっと辺りを見回したのですが、私もその女性も赤色に類する衣服やアクセサリーを身に着けていませんでした。また、2人が座っているスペースの床から天井に至るまで、どこにもそうした色合いの物はなかったんです。

(無意識に何かを霊視したのかな?)と思いました。それで「つかぬことを伺いますが、赤い色に心当たりはありませんか?」と訊ねてみたところ、その女性は急に目をきらきらさせて、「わーっ、先生にも見えるんですか!?」と叫ぶではありませんか。 当人の話によると、数ヶ月くらい前から、紫がかった赤い光の球が自分の周囲を飛び回るようになったのだそうです。それが見えるのはいつもほんの一瞬、でも直後には必ず幸運な出来事に遭遇するのだと言っていました。

「その光の球を見ると仕事やお金にツイたり、素敵なオトコに巡りあったり、とにかくラッキーな出来事が続くんです。もしかしたら私の守護霊とか守り神とかが、目に見える形で導いてくれているんじゃないかって思っています。でも先生、実際のところはどうなのでしょう?そういうことも霊感で分かりますか?」と。

期待に満ちた眼差しでそう聞かれて、思わず口ごもりました。だってその光、どう見ても良い感じの波動ではなかったんです。ただ、あえてそのことは告げませんでした。少なくとも本人は赤い光の球のおかげで良いことが起きると思っていて、話を聞く限りは実際にその通りになっているみたいだし、単に私とは波長の合わないモノなのかなと考えました。

余談ですが、こういうことは割りとよくあって、例えば私自身は国津神(くにつかみ)系の女神様から篤いご加護を受けているせいか、それと対抗関係にある天津神(あまつかみ)系の一部の神様との相性がよくありません。たまたま、そうした一部の天津神系の神社を訪れることがあると、境内やお社が御神気に満ちて神々しいことは実感できるのですが、その一方で個人的には波動の空気が他所他所しくて、ちょっと刺々しい感じすらします。これはいわば霊的相性とでも言うべき作用で、その赤い光の球の場合もそういうモノなのかな、くらいに思っていたんです。

話を元に戻します。その女性、こうしたことを皮切りに、多い時には週に1回くらいのペースで私を指名予約してくれるようになりました。その度にこちらは、彼女にくっついて来る赤い光の球が気になってしまって。そのうちに私が意識して見ていることが向こうにも伝わったみたいで、目の前でこれ見よがしに大きく光ったり、女性から離れて私の肩へまとわりついてきたりと…。そうなんです、もうその頃には水晶球の中で大人しく動いているだけじゃなくて、自分の存在をはっきりと誇示するようになっていたんです。それとの波動的な相性が最悪な身にとっては本当に辛い時間でした。

またそのことに輪を掛けて彼女自体にしても、持ちかけてくるのはいつもドロドロの恋愛相談で、しかもターゲットは恋人持ちや妻子持ちの男性ばかり。おまけに気分次第で好きな相手がコロコロと変わるのですから、そんな内容を延々と聞かされる側はたまったものではありません。

そんな状態が半年近く続いた頃でしょうか。ある日、顔を出した彼女は、いつになくハレバレして明るい雰囲気でした。それが開口一番に、「先生、おかげで結婚が決まりました!」と告げてきたんです。相手は30代そこそこで自分の医院を持っている開業医の3代目医師で、友人知人には著名人やタレントもいっぱいだとか、高級住宅街に住んでいて自分のヨットも持っているとか、まあ、いわゆるセレブ婚の典型みたいな話でした。

その時、婚約指輪も見せてもらったんですが、指に輝くダイヤがまたブラウスの襟元に付いているボタンの大きさくらいはありそうな代物で、そんな高価な物を普段使いで身に着けて、もし万が一、盗まれたり無くしたりしたらどうするのかと他人事ながら冷や汗が出るほどでした。

それで一通りの報告を受けて、霊視に基づく2~3のアドバイスをさせていただいて、1時間の鑑定は終了しました。なぜかその時だけは、いつも連れてくるあの赤い光の球はどこにもありませんでした。最後に彼女を扉前まで送り出し、やれやれと自分のブースに戻りかけた時、店のすぐ外で急ブレーキの音とともに鈍い衝突音が響き渡りました。交差点を渡ろうとした歩行者が、信号無視の軽トラックに跳ね飛ばされるという交通事故。衝突されたのは、占い館を出て行ったばかりのあの女性でした。

受付のスタッフさんと一緒に慌てて路上へ飛び出すと、路上に血塗れで倒れている彼女の姿が目に入りました。それから数分後には救急車がやって来たのですが、ふとそのサイレンランプに目が留まり、絶句しました。

(ううっ、あの光の球!…)

「今日に限って見ないな」と思っていたあの赤い光の球が、回転する救急ランプの放射光と重なるようにして、ひときわ目映い輝きを放っていました。まさに不覚としか言いようがないのですが、この瞬間まで私はソレの正体を見破ることができなかったのです。

サッカーボールの3倍くらいまで巨大化した光球の中には、いくつもの人の首が浮いていました。全員が妙齢の女性で、いずれもあの彼女に強烈な恨みを抱く生き霊であることが分かりました。恐らく、過去に自分の恋人や伴侶を奪われた被害者たちだと思います。

生き霊たちの魂胆も最早、明らかでした。憎い相手が最高の幸せを掴むまで泳がせておいて、あるいは実際に幸運を掴み取る手助けをして、夢の実現の寸前で一挙に奈落へと突き落としたのです。

赤い光の球は、瀕死の女性を乗せて走り去る救急車の後ろを、尾を曳きながら付いていき、球の中心に浮くいくつもの生首は皆、愉快でしかたないという顔で笑っていました。

私はその凄まじい光景を、ただ茫然と見送るしかありませんでした。

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