不倫恋愛。それは本来であれば人としての正しい道に反する恋です。霊的にも決して推奨できるものではありません。道ならざる恋はその人の霊格を大きく下げ、運気を低下させます。

しかしながら、たとえどんな境遇であっても、どんな立場であっても、運命のいたずらで惹かれ合う相手と出会ってしまうことはあります。そうなってしまった場合、人を好きになってしまう気持ちは止められません。

今回は、「よくないこと」と分かりつつ恋に落ちてしまった、そんな不倫恋愛中の方へ向けて、運気の低下を防ぎ、幸せに向かうための霊的アドバイスをお送りいたします。

まずは、自分を否定し過ぎないように

運命は時としてあなたの人生を大きく翻弄するもの。過去のあなたが「この人だ」と心に決めた相手と結婚したとして、それから先の人生において、さらに良い人と出会う可能性を秘めています。

また、もしかしたらあなたは、結婚生活の中で自分の居場所を少しずつ失ってしまい、自分を肯定してくれる誰かを外に作らなければ生きていけないような状況なのかもしれません。

不倫はよくないことです。しかし、あまり自分を否定し過ぎないで下さい。自分で自分を受け止めなければ、誰もあなたを受けとめてくれません。配偶者の方も、相手の方も、誰もあなたの渇きを満たしてはくれないのです。

まずは、「私は悪いことをしている」とただ自己否定するのではなく、「確かに悪いことをしているけれど、今の私はこうしなければ生きていけない」と受け止めましょう。それは自分を甘やかすことではありません。あなたは強いわけでも清いわけでもなく、だからそうせざるを得ないのです。まずは現実を認識しましょう。

誰のものでもないひとりの時間を作ること

あなたは配偶者のいる生活から目を背けるように、恋の相手を作り、その関係を抱え込んでいます。その状況を霊的に解釈すると、元々不安定な状況から、さらに不安定な状況へと逃げてしまっていることになります。配偶者との生活はあなたを不安定にさせ、さらに相手の方の存在、またその関係がはらむ嘘があなたを二重に不安定にさせています。

そんなあなたがまずすべきなのは、ひとりの時間を作り、自分の霊的状態を少しでも整え直すこと。例えば、買物に行った帰り道や、お風呂に入っている時など、ほんのひと時で構いません。配偶者のことも、相手のことも全て頭から消して、自分自身を見つめ直す時間を作りましょう。

自分だけの時間を作り、自分を見つめることは、深い瞑想と同様の効果を持ちます。乱れた霊気は少しだけ整えられ、自分の本来の状態を思い出せるようになれるかもしれません。

配偶者でも、不倫相手でもない、他の人とも交流すること

人と会い、会話を交わすことで、波動の流れに変化がもたらされます。あなたはもしかしたら、配偶者の方や家族の方、不倫相手の方以外の誰ともあまり交流を持っていない状態ではないでしょうか。

もしそうだとしたら、その狭い輪の中で、あなたの波動の流れは淀み、煮詰まっている可能性が非常に高いと言えます。

配偶者でも、家族でも、不倫相手でもない、まったく別の方とも交流を持つようにしてみましょう。お友達や知人の方と連絡を取り、歓談の時間を作ってみると良いかもしれません。また、新しい習い事を始めたり、パートを始めたりして、まったく別の人間関係の輪の中に入ってみるのもよいでしょう。

環境が変われば人間関係も変わります。その中で、あなたの内側を巡る波動の流れも変わります。それはあなたに新たな気付きを与えるかもしれません。

どうしても「この人だ」と思ったら…

もし、あなたが不倫相手の方のことを世界で一番大切に思い、お互いに気持ちが通じ合った状態で、「この人から離れられない」と思ったら……。霊的見地から言えることは、「運命は時として、結婚という選択を終えた後で、本当に結ばれるべきだった人と出逢わせることもある」ということです。

もしあなたが相手の方を運命の相手だと感じ、その気持ちが揺るぎないものだと確信したのなら、その人と結ばれるために行動しましょう。もちろん、その代償は大きいはずです。あなたは配偶者や家族を裏切ることになるでしょう。

もしかしたら、相手にも家族があり、その家族を不幸にしてしまうかもしれません。それでもあなたの人生はあなたのもの。同じ罪を背負うのであれば、ただ嘘をつき逃げながら生きるより、覚悟を決めて生きていくほうが、まっすぐな生き方であると言えます。

誰かを傷つけてでも、周りを不幸にしても、自分の気持ちを曲げられないと思ったら、その時は覚悟を決めましょう。