因縁地獄 泥沼愛の霊的原因を探る ②
正常な判断力を乱す霊障と因縁
「その気持ち、感情は本当にあなた自身の内部から発したものなのか?」 ~その2~
前回の続きです。人間から正常な判断力を奪い、破滅的な愛へと駆り立てる様々な霊障と因縁の作用について別の鑑定事例を使い、さらに掘り下げて解説します。
タイプではない異性に対して妙に心惹かれる時にも、思わぬ霊障が潜んでいることが!
前の稿では不倫トラブルを例にとって、当事者の意識に干渉してくる霊障の問題を取り上げましたが、ここではもっと偶発的な機会を通して、それが発現するパターンというものをご紹介したいと思います。
男女の出会いというのは様々な形で生じるわけですが、その際には当人同士の本質的な因縁関係とは別に、その場の霊的状況が深く関与するケースも見られます。ごく簡単に言うと、霊的に良くない環境下での男女の出会いは、後々に禍根を残す泥沼の状況へと発展しやすいということです。とくに「今まで自分が抱いていた理想の異性像とは全く違う相手だけれど、なぜかその人に強く惹かれてしまう」という感情が生じた時には、くれぐれも注意する必要があります。
【鑑定事例 2】
「ようやく自分も運命の相手と出逢えた!その喜びは束の間の夢でした…」
相談者 藤木光美さん(仮名)・26歳・東京都
交際中の男性が二股をかけていることが分かり、とても苦しんでいます。
その人との出会いはおよそ半年前。大学時代の元同ゼミ生が開いた女子会のさらに二次会の席で、同じお店で飲んでいた初対面の男性グループに声をかけられたことがきっかけでした。
その時、私たちは3人であちらも同数。店の造りがカウンターのみの狭いバーだったこともあり、自然に隣客と肩が触れあうような状態でした。そこにお酒の酔いも手伝って、お互いに打ち解けておしゃべりをするまでさほど時間が掛からなかったように記憶しています。
男性陣は全員、同じ会社の同僚とのことで、その中でも一番の年長の人が今の私の恋人です。その第一印象はカッコをつけたスポーツマンタイプで、一般的には凄くモテるのではないかと思いましたが、知的で物静かな男性が好きな自分の好みとは真逆だったこともあり、最初のうちは向こうから話題を振られても適当に返事をするだけでした。しかし店での時間が過ぎるにつれて、なぜか彼のことが妙に気になり始め、最後はお互いのLINEを交換するほど親しくなってしまったんです。その後すぐ食事の誘いを受け、1週間後の週末には初めて2人だけでデートをしました。
今さら言ってもただの愚痴ですが、二股が発覚するまでのこの半年は、今までに感じたことがないくらい幸せで充実していたと思います。これまで付き合ってきた男性たちとはまるで違うタイプの人でしたが、それだけにその行動や考え方が私の目にはとても新鮮で、実際に様々な刺激も影響も受けました。恋愛啓発系の本によく書いてある「自分の好みの異性と、実際の運命の相手は全く違う」という言葉にうなずきながら…。
車で遠出をするのが好きな人でもあったので、週末が来る度に2人でドライブをするのが習慣化していたのですが、それでいて一体いつ二股の相手と会う時間があったのかと、今でも少し訝(いぶか)しんでいるほどです。
安定した行政系の研究法人に勤め、見栄えもそこそこ良くて自分の車を持っている男性というのは、まさに今、未婚の女性たちが目を皿のようにして探している条件の相手です。そのため、周囲の女友達や知人たちからは羨望とやっかみが入り交じった複雑な眼差しで見られたりもしました。ただ当初はそれが逆にまた心地よく、くだらない優越感に浸っていたのも事実で、こうなってから過去をあらためて振り返ると自己嫌悪に陥ります。
二股の相手は私より3歳年下の仕事関係の人らしいです。それがある日突然、こちらのメアドに連絡を寄越して、「あの人と別れて欲しい」と頼み込んできました。彼のスマホの画面から連絡先を盗み見たみたいです。
あまりのショックで彼に連絡を取ることができずにいたところ、折しもあちらから「会おう」と誘ってきたのでこの前、当人に直接会って真偽を確かめました。そしてしばらくのスッタモンダの末に、ようやく事実関係を認めたのがほんの数日前のことです。
その後、彼は現在に至るまで、今後2人の関係をどうするのかについては何も言っていません。こちらもほとんど諦めモードではあるのですが、もし関係修復につながるわずかなチャンスのようなものが残っているのなら、それについてぜひお聞きしたいと考え、このような形でご相談させていただきました。
恋人に対する身内の辛辣な批判。その時は腹を立てたが、後になってみると…
以上、一見した限りはよくある二股愛の悩みで、私も相談を受けた当初はそう考えていました。しかし、鑑定を進めて行くにつれて別の側面が見えてきたのです。そのきっかけを与えてくれたのは、藤木さん自身の何気ない言葉でした。
「…そういえば、私があの人と初めて会った夜、仲間内でもう一組カップルが成立していたんですよね。その子は大学時代の友人で、彼の同僚とお付き合いを始めたのですが、ほんの2ヶ月足らずで別れてしまいました。原因は詳しく聞いていないけれど、私の場合と似た感じで相手の複雑な女性関係が原因だったみたい…」
つまり、お互いに見ず知らずの女3人と男3人が酒場で偶然出会って、そのうちで恋人関係に発展したカップルが2組あり、しかもその2組ともが短期間のうちに似たような経緯をたどったということになります。
また、さらにこんな話も聞かせてくれました。
「じつは彼のこと、実家の姉に一度だけ会わせたことがあるのですが彼女、ケンモホロロという感じでした。『何だかさ、やたらとモテオーラ出しまくっててさ、逆にちょっとヤバいんじゃない?あの人。何よりアンタ、ああいうノリの軽いタイプが一番嫌いだったはずじゃん。それがどうして急に宗旨替えしたわけ?』って。姉の辛辣な口調には慣れていたはずなんですが、さすがにその時は腹が立ちましたね。でも今、ほんの少しだけ冷静になってみると、たしかに彼女が指摘したようなところがある人なんですよ…」
夜の盛り場や薄暗い場所での出会いは要注意!
当該の男性の状況と内面を霊視して分かったのは、とにかく異性関係が活発な人物ということ。1人の女性を好きになるとしばらくはその人一筋に尽くすのですが、反面飽きやすいところもあり、そうなると今度は次の恋人候補を同時進行でキープし始めるのです。結果、周囲から見ると恋愛関係が途切れなく続いている印象を与えます。これはもういずれも死語ですが、昔なら「プレイボーイ」とか「色男」などと名付けられていたある意味、典型的な男性類型でした。
念のため一言申し添えておくと、このコーナーの第1回では一目惚れが起きる際に発動する因縁作用について説明しましたが、ここで取り上げているのはそれとはまた別の要因による現象です。つまりこのケースでは、相談者はその場の霊的な波動に憑依され、男性に対するまともな判断力が曇ってしまったのではないかと思われるのです。そして恐らくその霊波動は、俗に色情霊と呼ばれる低劣な地縛霊的存在だったのでしょう。
色情霊というのは読んで字のごとく、生前の性的欲望を死後もなお引き摺り続け、エーテル界(幽界)と下層アストラル界(低次霊界)の狭間を長期間に渡って漂う霊体意識全般を指します。深夜までお酒を提供して男女の出会いが頻繁に起きる場所、とくに風俗関係の店が連なっているような澱んだ街の空間には、こうした色情霊が好んで集結する傾向があり、憑依できそうな対象を見つけると様々な悪さを仕掛けてきます。
こうした色情霊の影響を受けて、いずれも有名大学卒の理知的な女性2人が、いかにも遊び慣れた雰囲気の男性たちを一時的にせよ自分の理想のタイプと錯覚してしまったわけです。
なお、藤木さんはそれから数週間のうちに決心し、きっぱりと男性に別れを告げました。「思い出しても不思議なんですが、ヘビーに落ち込んでいたのはわずか1ヶ月足らずの間だけでした。それである日、そこからパーッと立ち直ることができたんです。何というか憑き物が一気に落ちたような感じで…」と、今では明るい口調でそうおっしゃっています。彼女が泥沼の状態にはまらずに済んだのは、ひとえに自分の客観性を最後まで保持し続けることができたからだと思います。その点、前稿で書いた実例とは対照的でした。
以上、ひとまずここで区切りとさせていただきますが、今回取り上げてさせていただいたテーマ「正常な判断力を乱す霊障と因縁」は、泥沼愛を語る上で最重要のキーワードとなりますので、次回以降も趣向を変えた形で引き続き述べさせていただくことにします。
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